現在のデジタル社会において、ITエンジニアの存在は欠かせません。
本記事では、ITエンジニアの現状と将来性、代表的な職種、未経験からでも就けるITエンジニアの職種、そして需要の高いITエンジニアになる方法などを詳しく解説していきます。
ITエンジニアの現状と業界の将来性
ITエンジニアの需要と将来性は、情報技術の発展とデジタルトランスフォーメーションの進展により、ますます高まっています。
活躍の場の拡がり
ITエンジニアの活躍の場が広がっています。
従来のIT業界だけでなく、行政、金融、自動車、農業など、様々な分野でITエンジニアが求められています。
人手不足
経済産業省の調査によれば、2030年までに約40~80万人のIT人材不足が予想されています。
人材不足の中で、ITエンジニアの需要は一層高まることが予測されています。
AI技術の進歩
AI技術の進歩により、業務の効率化や自動化が進んでいますが、AI技術にはITエンジニアの力が不可欠です。
ITエンジニアはAIを活用したシステムの開発や管理など、高度なスキルと専門知識を持っているため、需要が絶えず増えています。
豊富な選択肢
ITエンジニアとしての現場での活躍だけでなく、マネジメント経験を積んでマネージャーとして働くことや、ITコンサルタントに転職することも可能です。
在宅で働く選択肢やフリーランスとしての活動も可能です。
以上の要点から、ITエンジニアの現状は人材不足のなかで需要が高まっており、キャリア選択肢も広がっている職業であることが分かります。
将来性があり魅力的な職業と言えます!
代表的なITエンジニアの職種と種類
ITエンジニアの世界には、さまざまな職種や種類が存在します。
ここでは、注目すべき代表的なITエンジニアの職種と種類を紹介します
開発エンジニア(システムエンジニア)
開発エンジニアは、システムやソフトウェアの設計や開発を行います。
具体的な職種としては、
- システムエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- プログラマー
- エンベデッドエンジニア(組み込みエンジニア)
などが挙げられます。
開発エンジニア(Webエンジニア)
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリの設計や開発を担当します。
この職種には、
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
が含まれます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムを動かすための基盤を構築する仕事です。
この職種には、
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
などがあります。
上流工程を担当するエンジニア
上流工程を担当するエンジニアは、経営層との交渉やプロジェクト管理などを行います。
この職種には、
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャ
が含まれます。
その他のエンジニア
上記に該当しないITエンジニアの職種として、以下のものがあります。
- 社内SE
- フルスタックエンジニア
- データサイエンティスト
- セールスエンジニア
- 品質管理エンジニア(テストエンジニア)
- フィールドエンジニア
- ブリッジSE
- 3Dエンジニア
これらが代表的なITエンジニアの一部です。
現役エンジニアの自分でも把握できないくらいの種類があります
未経験からでも就ける将来性の高いITエンジニア
ITエンジニアの将来性に不安を感じている方でも、未経験からでも就ける将来性の高いITエンジニアの職種が存在します。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの開発に関わる職種であり、特に需要が高まっています。
未経験者でもなりやすく、以下のポイントから注目されています。
- 学習が比較的容易なプログラミング言語(JavaScriptやCSS、HTML)が使われる
- 人手不足のため、未経験者を積極的に採用する企業が多い
- 充実したオンライン学習コンテンツや書籍があり、自己学習がしやすい
- 他のエンジニア職種へのステップアップも可能
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの開発や保守を担当する職種です。
スマートフォンアプリや業務系アプリ、Webアプリなど、さまざまなアプリの需要が高まっています。
未経験者にもおすすめの理由は以下の通りです。
- 初心者でも学びやすい主要なプログラミング言語(JavaやRuby、Python)を使用
- 未経験者歓迎の求人数が多く、就職の難易度も低い
参考までに…私が普段使用するのは、Python、C、C+、C++、Fortranなどです
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーシステムの設計や構築、運用、保守を担当する職種です。
運用や保守業務は未経験者でも取り組みやすく、以下の理由から注目されています。
- 未経験者を積極的に採用する企業が非常に多い
- 経験や知識を積み重ねることで、将来的にクラウドエンジニアやセキュリティエンジニアへの転職が有利に
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計、構築、運用、保守業務を担当する職種です。
未経験者でも取り組みやすく、以下の理由から注目されています。
- ネットワークエンジニアの運用や保守業務は、マニュアルに基づいた作業が多く、未経験者にも始めやすい
- 未経験者歓迎の求人数が非常に多く、転職の難易度も低い
- ネットワークエンジニアとしての知識や経験は、クラウドエンジニアやIoTエンジニア、セキュリティエンジニアへの転職時にも高く評価される
これらのITエンジニア職種は、未経験からでも就ける将来性の高い職種です。
しっかりと学習し、スキルを磨くことで、ITエンジニアとしてのキャリアを築くことができます。
現役エンジニアの視点から考える現実
ここまで何となく美味しそうな話しだけ列挙してみましたが…
現実問題、実際どうなのか?
キャリア20年弱の現役エンジニアの視点から言うと…
現役の学生さん
現在大学生以下の学生さんに関しては、選択肢のひとつとして、ありでしょう。
ただし、実際にエンジニアを目指すとなると決して簡単な道のりではありません。
どんな職種もそうですが、それなりに覚悟と努力が必要になると思います。
しかし、たとえ将来的にエンジニア以外の職種に就いたとしても今後ますますITスキルは必要になります。
エンジニア以外のあらゆる業種において、「ITスキルの有無」が将来のキャリアを大きく変えることになるでしょう。
他業種の社会人の方
また現在他業種でお勤めの方に関しては、いきなりエンジニアへの転職に方向転換することは個人的にはあまりお勧めしません。
プログラミングなどのITスキルをツール(道具/手段)として扱えるようになることをまず目指すとよいでしょう。
これにより現在の業務のレベルアップにつながり、結果的にキャリアアップ・転職につながるかもしれません。
将来性の高いITエンジニアへのキャリアプラン
将来性の高いITエンジニアになるためには、具体的なキャリアプランを描くことが重要です。
キャリアプランをはっきりと絵にすることで、将来への不安を和らげることができます。
スキルの習得と専門性の高め方
将来性のあるエンジニアになるためには、常に最新の技術やトレンドに関する情報を収集し、自身のスキルを磨くことが重要です。
以下にスキルの習得と専門性の高め方の一例を挙げます。
- 最新のIT技術の学習: クラウド、データサイエンス、AI、IoTなど、現在注目を集めている技術について学びましょう。
- 上流工程のスキル習得: 要件定義や基本設計、詳細設計などの上流工程のスキルを磨くことで、市場価値が上がり年収も向上します。
- 専門的なスキルや資格取得: 自身が興味を持つ分野のスキルや資格を取得し、専門性を高めましょう。
ライフステージの変化への対応
ITエンジニアとしてのキャリアプランを考える際には、自身のライフステージの変化に柔軟に対応することも重要です。
- 専門家としての道: 自身が得意とする分野に特化し、専門性を高めることで、専門家としての地位を築きましょう。
- ワークライフバランスの確保: ライフステージの変化に伴い、仕事とプライベートのバランスを取ることも重要です。柔軟な働き方、例えばフレックスタイムやリモートワークなども考慮しましょう。
- 自己成長の追求: 自身の強みや適性を客観的に見極め、自己成長に取り組むことも大切です。キャリアコンサルタントや専門トレーニングなどを活用して自己成長を追求しましょう。
キャリアプランの立案と目標設定
将来性の高いITエンジニアになるためには、キャリアプランの立案と目標設定が欠かせません。
- 長期的な目標の設定: 将来のキャリアプランを考える際には、10年や20年先を見据えた目標を設定しましょう。明確な目標がなければ、テクノロジーの急速な変化に対応することが難しくなり、仕事の安定性が低下する可能性があります。
- ステップアップを意識した行動: 目標に向かって、専門的なスキルや資格を取得したり、経験を積むことで市場価値の高いエンジニアになることができます。
まとめ
ITエンジニアの需要と将来性は非常に高く、多様な職種が存在することがわかりました。
未経験者でも就ける将来性の高い職種も見られ、キャリアアップの可能性が広がっています。
一方で、最新技術の学習や専門性の向上、ワークライフバランスの確保など、自己成長に取り組む必要があります。
ITエンジニアとして充実したキャリアを築くには、強い意欲と継続的な努力が不可欠です。