医学部を目指す受験生の皆さん、こんにちは。現役で国立大医学部入学/ストレートで国試合格を経た現役医師です。
医学部への現役合格は大変ですが、情熱と努力次第で実現できる夢です。
今日は、医学部現役合格の難しさや合格者の特徴、効果的な勉強方法と学習計画について、詳しくお話ししたいと思います。
医学部受験に向けて準備を始めている方も、これから目標を立てようとしている方も、この記事が受験計画の一助となれば幸いです。
医学部現役合格の難しさと背景
医学部入試は一般的に非常に困難であり、合格率が他の学部に比べて低いです。
この背景にはいくつかの要因があります。
浪人生の多さ
医学部受験生の中には、浪人生が多いです。
医学部に入学し、医師免許を取得するためには、医学部で学ぶ必要があります。
そのため、医学部に入学しなければ医師になることはできません。
しかし、医学部入試は難関であり、受験回数が増えるため、現役生にとっては浪人生との競争が激しくなります。
このような状況が、入試の難易度を上げる要因となっています。
やや話しはそれますが、タレントで某人気塾講師の先生が過去にテレビで「浪人は反対」「勝手に延長してやればいい大学に行けるに決まっている」といった類の発言をしていたのが強く記憶に残っています。医学部受験の話題ではなかったですが、激しい議論になっていました。詳しくは、検索してみてください。
まあ、現役で入れるならそれにこしたことはないですね。
高い学力の要求
医学部入試では高い学力が求められます。
国公立医学部への合格を目指す場合、共通テストで80%以上の点数を取る必要があります。
また、私立医学部でも学力の高さが求められ、多くの大学で入学倍率が高くなっています。
さらに、医学部の入試では2次試験の重要性も高く、高レベルの学力が要求されます。
定員の限界
医学部の定員は限られているため、現役合格が難しくなります。
全国には国公立大学50校、私立大学31校+防衛医大の計82校の医学部があります
その定員は9,420名です。
したがって、各大学ごとの定員はおよそ116名となります。
さらに、約3割の枠は推薦入試で埋まるため、一般入試の競争は非常に厳しいです。
この限られた枠に対して、現役生は浪人生や再受験生と競い合わなければなりません。
医学部現役合格者の特徴
基礎学力の強化
医学部入試では、基礎学力が重要です。
現役合格者は、基礎知識をしっかりと身につけています。
基礎問題の出題頻度が高く、応用問題も基礎知識の応用を求められることが多いためです。
そのため、現役合格者は基礎固めを重視し、問題解決をスムーズに行うことができます。
そして理系分野も文系分野も比較的バランスよく高得点を取る必要があります。理系だけ強い、では戦いにくいのです。
早期の志望校決定
医学部現役合格のためには、早くから志望校を決めることが重要です。
志望校を早めに決めることで、受験生は目標を明確にし、計画的な勉強に取り組むことができます。
また、早期の志望校決定により、その志望校の出題傾向に的確に対策することができます。
中学生の時から勉強を始める人もいますし、部活に所属せず勉強に集中する方もいます。
筆者の場合は高2までしっかり部活動も楽しんでいましたが、現役と目指す大学にもこだわるようなら、自分の学力レベルに合わせて学校生活も計画的に過ごす必要があるでしょう。
適切な勉強方法の習得
医学部現役合格者は、適切な勉強方法を身につけています。
ただ時間をかけて勉強するだけでなく、医学部入試向けの効果的な学習方法を取り入れています。
医学部入試では、効率的な学力向上が求められるため、現役合格者は出題傾向に合わせた勉強を進めています。
努力を惜しまず、適切に効率の良い勉強方法を継続することが重要です。
ちなみに筆者は決して効率が良かったとは自覚していませんが、ともに国立医学部を目指して勉強していた知人ら(現役合格)の勉強方法なども踏まえて参考にご紹介します。
国公立医学部現役合格に向けた勉強方法
医学部への現役合格は難関ですが、効果的な勉強方法を取り入れることで目指せます。
知識の体系化と基礎学力の向上
医学部受験では、幅広い知識が求められます。
まずは教科書や参考書を活用して基礎的な知識を身につけましょう。
また、英語や数学の基礎学力も重要ですので、それぞれの科目に取り組んでスキルを向上させることが必要です。
基礎学力を向上させる方法についてはコチラの記事でも紹介しています。
医学部に限らず難関大学に共通して言えるので参考にしてみてください。
基礎学力の向上についてはこちら▼
過去問の解答演習
過去の国公立医学部の過去問を解くことは非常に効果的です。
過去問を通じて出題傾向や問題の難易度を把握し、自分の弱点を見つけることができます。
解答演習を繰り返し行い、正確で迅速な解答力を身につけましょう。
赤本の類の過去問をひたすらひたすら身体にしみ込ませるようにこなすしかないでしょう。
過去問数年分をやりこなし身体で覚えようと思うと、どんなに潜在能力が高くても数か月単位で時間が必要ではないでしょうか。
共通テスト後に志望校を決める場合もあるかもしれませんが、早めに志望校を定めて過去問に取り組めるのがベストでしょう。
二次試験対策の準備
国公立医学部では一次試験を通過した受験者に二次試験が課されます。
二次試験では面接や小論文などが行われるため、それに対する対策も必要です。
自己PRや志望動機、医療に対する考え方などを整理し、自信を持って臨みましょう。
大学ごとに特色があるので、志望大学の情報収集はしっかり行い対策を練りましょう。
医学部専門予備校などは情報が多いかもしれませんが、その他多くの受験生が得られる情報はだいたい同じと考えていいでしょう。まとめサイトなどの過去情報を参考に、焦らず粛々と自分の考えを整理するなどの準備をしましょう。
継続的な勉強と計画的な時間管理
医学部受験は長期戦です。(合格後の医師国家試験までの道のりはさらにさらに長期戦になります。)
集中的な短期勉強だけでなく、長期的な計画を立てて継続的に勉強しましょう。
毎日一定の時間を勉強に割り当てることや、学習計画を立てて進めることが重要です。
また、時間管理をしっかり行い、効率的な学習を心がけることも大切です。
長時間の勉強を続けるためには、適度な休憩や睡眠時間を確保することも忘れずにしましょう。
受験情報の収集と対策の立て方
受験情報を収集し、合格のための戦略を立てることも大切です。
過去の合格者の体験談や学校の公式情報をチェックし、対策を考えましょう。
また、予備校や学習塾の活用も検討しましょう。
経験豊富な講師や効果的なカリキュラムでサポートしてもらえる場合もありますので、自分に合った学習環境を選ぶことも重要です。
筆者は大手の塾に通っていましたが、予備校や塾を用いずにZ会だけで独学で現役合格を果たした人もいました。
はっきり言って適切な教材と過去問さえあれば、やるべきことは誰でもどこでも同じです。
予備校へ通う往復の時間や、個人の能力に合わせたスピードでないことなどを踏まえると、独学のメリットは大きいかもしれません。
一人で勉強のペースを作れる方で、志望先が明確であれば通塾なしの独学もおすすめします。
塾なしの場合についてはコチラでも紹介しています。
医学部の現役合格には、自分の学習スタイルや志望校の要件に合った勉強方法を取り入れることが重要です。
効率的な学習計画の下で、知識の体系化や基礎学力の向上、過去問の演習、二次試験の対策、継続的な勉強と時間管理、受験情報の収集と対策を行いましょう。
医学部現役合格に必要な学習計画
医学部現役合格を目指すためには、効果的な学習計画の策定が欠かせません。
早期の学習開始
医学部進学を考えている場合は、早めに受験勉強を始めることが重要です。
実際に、現役合格者の約2割が小学生の頃から医学部進学を意識して勉強を開始していると言われています。(筆者が意識したのは高校からですが…)
早い段階から学習を始めることで、必要な予備知識を獲得できるでしょう。
明確な目標設定と計画立て
学校生活と受験勉強の両立には、明確な学習計画が不可欠です。
具体的には、志望校合格までの目標を設定し、それに向かって必要な勉強量やスケジュールを計画してください。
具体的な計画を立てることで、日々の学習内容を明確にすることができます。
過去問を早くからこなすことを考えると、志望校をしぼり目標を明確にしておくことは非常に重要です。
基礎学力の確認と強化
医学部現役合格を目指す場合、高校3年生の夏までには各科目の基礎知識を完璧に身につける必要があります。
高校の授業の進行に合わせて自己学習を進めることも重要です。
基礎学力を固めることで、夏からは応用問題や志望校対策に取り組むことができます。
前述しましたが、基礎学力についてはコチラでも紹介▼
医学部専門予備校の活用
医学部合格を目指す現役生の中には、医学部専門予備校に通う人もいます。
医学部専門予備校では、医学部受験に必要な知識を専門家から学ぶことができます。
また、志望校に合わせた具体的な学習計画や対策も提供されますので、効果的な勉強ができます。
筆者の周囲では、筆者も含めて医学部専門予備校生はあまりいませんでした。
特別に医学部専門にこだわらなくても合格はできるということです。
紹介した通り手段はいろいろありますが、自分に合ったスタイルの勉強を早くに見つけて取り組み始めることが何より大切でしょう。
まとめ
医学部現役合格は困難な課題ですが、諦めることなく取り組むことで実現可能です。
早期の学習開始、明確な目標設定と計画立て、基礎学力の確実な習得、医学部専門予備校の活用など、本記事で紹介した学習方法を実践することが重要です。
また、知識の体系化、過去問演習、二次試験対策の準備、継続的な学習と時間管理、受験情報の収集と対策立案にも取り組むことで、国公立医学部合格に向けたコツを身につけることができます。
頑張ってください!