きりんの首の骨って長いけど、実は人間の骨の数と一緒って知ってた?
そうなの!?
人間の首の骨は?
人間の背骨は、椎骨という24個の骨が重なって身体を支えています。
上から順に、頚の部分が「頸椎」7個、胸あたりが「胸椎」12個、その下に「腰椎」5個です。
この上部の「頸椎」が「首の骨」です。
ちなみにこの椎骨と椎骨の間に挟まる椎間板というクッションが飛び出してしまうのが、椎間板ヘルニアという病気です。
哺乳類の首の骨の数
哺乳類とは背骨のある脊椎動物のこと。身体の中で赤ちゃんを育ててから産み、お乳で育てる、というのも特徴です。
ヒトの他に、小さな動物だとネズミやコウモリも哺乳類。クジラやイルカなども哺乳類に含まれます。
実は、哺乳類は基本的に「頸椎」(首の骨)は7個と決まっていて、人間と同じなのです。
どの哺乳類もからだのサイズに関わらず、基本的に頸椎は7個ということです。(ごく一部例外あり)
しかも胸椎は動物により異なります。不思議なものです。
哺乳類は基本的に首の骨は7個ということ!
きりんも頸椎は7個
だから、今日のテーマのきりんさんも哺乳類なので、頸椎は7個ということです。
1個1個の骨が大きいわけです。
あんなに首が長いのに、人間の首の数と同じなんですね。
きりんに8個目の首の骨発見!?
しかし2016年にこんなニュースがありました。きりんの8番目の首の骨が発見された!とのこと。
というのも、8個目の頸椎を見つけたということではなく、頸椎の下にある胸椎の一番上に位置する「第1胸椎」が、8個目の首の骨として機能している、ということだそう。
この8個目の首の骨(第1胸椎)が、首の骨として働くことで、首を動かせる範囲がより広くなるのだそう。
(参考:東京大学「キリンの首は、もっと長い 解剖学的解析による、8番目の「首の骨」の発見」より)
きりんは背が高い分、高い位置から地面の水まで、首を動かして食べ物を確保しないとけないですから、首のを動かせる範囲というのは重要なわけですね。
おわりに
きりんの首の骨の数は人間と一緒で7個ある!というお話でした。
動物園に行くとしばしば動物の解剖図なんてあったりしますが、人間の身体と照らし合わせながらじっくり見てみると面白いですね。
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